Ⅰ:インフルエンザワクチン皮下注射 A型(A/スイス/6849/2025(H1N1)、A/ミシガン/1051/2025(H3N2) B型(B/東京/EISI3-175/2025(ビクトリア系統)
接種方法①6か月以上~3歳未満:0.25mlを2~4週間隔で2回接種、②3歳以上~13歳未満:0.5mlを2~4週間隔で2回 ③13歳以上:0.5mlを1回あるいは1~4週間隔で2回接種。 ワクチンの機序:皮下注射はワクチン株が流行株と一致していれば効果的だが、異なる場合効果が落ちる。 予防接種の有効性:効果は5~6か月持続する ①2023~2024のイギリスの報告:2歳~17歳63~65%、18~64歳36~55%、65歳以上40~55% ②日本の厚生省の報告:6歳未満は60%の発症防止効果、65歳以上で34~55%の発症阻止、82%の死亡阻止効果 接種後の抗体の推移 ①1回接種後は抗体上昇は1か月後がピークで54~74%に上昇 ②2回目接種後は2~3か月後がピークで77~78%に上昇。以後は1か月ごとに7%ずつ低下していく 接種を注意すべきケース ①重篤な卵アレルギーのある人(アナフィラキシー):摂食後、蕁麻疹・発疹がでる程度は可能(30分経過をみる)②重篤な気管支喘息 ③ゼラチンアナフィラキシー・ショックの既往
Ⅱ:経鼻接種(フルミスト) A型(A/スイス/6849/2025(H1N1)、A/ダーウィン/1369/2025(H3N2)B型(B/パース/115/2025(ビクトリア系統)
接種方法:両側の鼻腔に0.1mlずつ注入する。 ワクチンの作用機序:ワクチンの効果期間は1年といわれている。 ①フルミストは鼻腔粘膜表面に直接免疫を成立させ気道分泌型IgAこうたいを誘導し、ウイルスが粘膜に体に侵入する初期段階で感染を予防する。 ②フルミストは弱毒性ウイルスによる生ワクチンで、ウイルスの構成成分だけでつくったワクチンではないので、ウイルス株によるIgG産生もされ、さらに細胞性免疫も得られるので、流行株がワクチン株と異なっても発症を軽症化できる(効果がないわけではない)。 接種を注意すべき人 ①入院したことがる重症な気管支喘息 ②ゼラチンにアナフィラキシー・ショックの既往 ③心臓・腎臓・肝臓疾患
フルミスト接種後の注意事項 フルミストは弱毒性インフルエンザウイルスによるワクチンなので、稀に、ワクチン株による感染の可能性があるので、ワクチン接種後1~2週は重症な免疫不全患者との接触をひかえる。
当院の考え方 フルミスト接種後2~3日でワクチン株による感染で発熱する場合があり、インフルエンザ検査をすると陽性に出ます。そこで、抗ウイルス剤を使用すると、ワクチン株を全部抑制してしまい、ワクチンの効果が期待できなくなるり、接種費が無駄になるので、発熱しても2~3日は抗ウイルス薬を使用せず経過を見させていただきます。
インフルエンザ接種料金 (1)インフルエンザワクチン皮下注射接種料(3歳未満:3300円 3歳以上~成人:3500円) (2) フルミスト接種料(2歳~19歳未満:7500円)
