福岡県、小郡医師会の報告では、インフルエンザの感染者数は下の表で明らかなように減少してきている。それ以外の感染症(コロナ・溶連菌・感染性腸炎・RS感染症・hMPV:ヒトメタニューモウイルス)は増加~横ばい傾向にある。特に嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が増加している。一番の予防法は流水・石鹸による手洗いですので、しっかり予防しましょう。最近、気になるのは、発熱が持続し、喘鳴・湿性咳嗽が持続している保育園児・幼稚園児の検査をしてみると、hMPVかRSウイルス感染症が陽性に出る場合が多い気がする。hMPVとRSウイルスの同時流行なのだろうか?特効薬がないだけに、乳幼児が罹ると、発熱が持続し、呼吸障害・睡眠障害、ミルクのみの低下、脱水できつがることが多く、場合により、入院しているケースもある。注意が必要!
福岡県・小郡市の感染症の状況(3月13日発表分:3/3~3/9) 疾患名 4週前(報告数) 3週前 2週前 先週 先々週/先週の増減
インフルエンザ 422 326 345 385 106%→112% 小郡市インフルエンザ 41 28 32 38 114%→112%
コロナ 1255 1157 1010 738 87%→73% 小郡市コロナ 189 195 133 70 68%→53%
RS感染症 222 260 280 370 108%→132% hMPV感染症 74 150 234 295 156%→126% 溶連菌感染症 435 491 408 455 83%→112% 感染性胃腸炎 1183 1535 1622 1604 106%→99% マイコプラズマ 54 42 31 39 76%→126%
当院における感染状況: ① インフルエンザ感染 :5週前11人、4週前13人,3週前1人、2週前3人、先週4人と推移している。全体的な感染者数は明らかに減少してきている。 ② コロナ感染:先週は7人ほどの感染者が見られたが、先週は0人だった。今週は1名と減少傾向か?、 ③ RSウイルス感染症:hMPVとRSウイルスの同時流行なのか、発熱、湿性咳嗽を認める乳幼児、保育園児・幼稚園児を調べると、hMPVかRSウイルスのどちらかが陽性になる印象!特効薬がなく、乳幼児が罹るときついだけに心配な状況。 ③ hMPV(ヒトメタニューモ)感染症:先々週7名、先週も8名の感染が見られた。保育園を中心に少しずつ増加してきているようだ!今週は城山保、小郡保、2か月の乳児で見られている。 ④ 溶連菌感染症:年末レベルまで増加しています。減少することなく経過しており、要注意! ⑤ 感染性胃腸炎:今年になって、ノロウイルスを中心とした、乳幼児のウイルス性胃腸炎感染者が増加している。それに伴い、家庭内感染も増えている。嘔吐した場合、吐物以外にも、空気中にもウイルスが浮遊していて感染源になる。報道であるように、ノロウイルスはアルコール消毒の効果も十分ではない。しっかり流水による手洗いが大切!下痢便の中にもウイルスがいるので、おむつ交換後にも手洗いをいましょう。 ⑥ マイコプラズマ感染:少し減少傾向のようだが、先週は1人、今週は今のところ0人。