Ⅰ:小郡周辺の感染状況(第39週:9/21~9/27,報告分) (1)インフルエンザ:当院周辺で増加している印象はないが、県全体では著名な増加!! 報告施設 4週前 3週前 2週前 先週(増減) 福岡県報告 541 652 786 1094 139%と増 小郡三井医師会報告 小郡三井のインフルエンザ感染状況(10月6日現在) ①朝倉市 杷木小学校3年学年閉鎖 (10/2~10/2) ②大刀洗町 太刀洗中学校1年1クラス学級閉鎖(10/5~10/7)
(2)その他の感染症 疾患名 4週前 3週前 2週前 先週(増減) コロナ 106 89 99 72 73%と減 RSウイルス感染症 165 133 97 81 84%と減 溶連菌感染症 170 141 92 127 138%と増 感染性胃腸炎 430 392 258 316 122%と増
各疾患の当院における情報 ①インフルエンザ:先週2名:太刀洗中学校1-2、御原小学校4-2、今週1名:東小田小4-2 ②コロナ:先週1名:おおぞら保育園、今週1名:精華女子校 ③感染性胃腸炎:今週もウイルス性胃腸炎感染症が多い。むしろ、増えている印象。ノロウイルスはアルコール消毒でもウイルスを排除できない。嘔吐物、下痢の中にウイルスが存在し、長期にわたり感染力を有するので、家族内に感染者が出たら、流水でしっかり手洗いし、感染を予防することが大切。下痢したおむつ交換の際も手洗いを! カンピロバクターによる細菌性腸炎も散見される。カンピロバクターは生きている鶏の常在菌として腸内にいるので、どんなに新鮮な食用の鳥肉の中にいる可能性があるので、免疫能が十分でない小児に鶏肉を食べさせる場合、十分に火をとうして与えてください。
Ⅱ:コロナ治療法について 去年までは、コロナ治療薬は12歳以上でなければ使用できませんでしたが、今年から6歳~12歳未満で体重20㎏以上~40㎏未満の感染者にもコロナ治療薬が使用できるようになりました。(医療証がある、小学生・中学生・高校生は負担なく治療ができます。治療薬を使用しなくても2日前後で解熱するようですが、治療薬を使用したほうが、感染後の入院・後遺症の発生が優位に減るそうです)。
Ⅲ;報道されているインフルエンザ心筋炎について:インフルエンザでは稀な合併症です。 特徴 ①インフルエンザ発症4~9日後に増悪する呼吸苦で発症し、胸痛、動機、咳嗽などの症状が出現する。 ②インフルエンザ心筋炎はインフルエンザ全体の0~10%の頻度で、軽症から重症まで様々。重症な劇症型はその中の4割で、生存率は75%とされている。 ③入院になった患者:心筋炎(0.2%) 、 頻脈性不整脈(1.0%) 、徐脈・房室ブロック(0.5%) ④乳児期と思春期の男児に多い、2峰性のピークがある。 ⑤抗インフルエンザ薬の投与が遅れた(発症後48時間以内の服用が望ましい)例で散見される。 診断 :一回の医療機関受診で診断されている例は少なく、診断が難しい。症状の変化を注意深く観察! ①症状:①感冒症状、消化器症状 ②心不全症状(息切れ、全身倦怠感、浮腫など)③不整脈(動悸、失神) 検査 ①胸写:心拡大、肺うっ血、胸水貯留など ②心電図:ST上昇、高度房室ブロック、心室頻拍など ③血液検査:心筋障害マーカー(CK-MB、高感度心筋トロポニン、BNP、NT-proBNP高値など) ④心エコー:①心筋壁肥厚:特に中隔 ②壁の運動異常 ③駆出率低下 ④心嚢液貯留など
心配しないといけない症状 ①脈が速い、特に熱が下がっても脈が速い ②顔色が悪い ③手足が冷たい ④ぐったりしている ⑤呼吸が早い ⑥横になると苦しがる ⑦嘔吐する・おなかを痛がるる Ⅰ:救急を要する場合(1)意識がおかしい(2)呼吸が苦しそう(3)顔色が土気色(4)けいれん
