福岡県の感染状況としては、百日咳、コロナは減少傾向にありそうだ。しかし、コロナはインフルエンザと同様に空気の乾燥状態が感染に大きく関与するため、気温が下がり、乾燥がひどくなる秋~冬が要注意。インフルエンザは福岡や北九州での感染が増加しているようだが、小郡周辺での流行はまだ確認されていない。溶連菌や感染性胃腸炎は減少傾向にはまだなさそう。胃腸炎は冬場が増加する傾向があるので要注意!RSウイルスはまだ多く、兄弟からの感染、保育園、幼稚園での流行が見られる。伝染性紅斑はまだ多くみられ、子供から親御さんが感染する例が散見させる。成人が感染すると、発疹、微熱に加え手足のリュウマチ様の関節痛がみられ、きつそうなので注意してください。
福岡県の状況(10月9日発表分:第40週 9/29~10/5) 疾患名 4週前(報告数) 3週前 2週前 先週 先々週/先週の増減 百日咳報告数(1週間) 56 39 38 37 99%→97%
インフルエンザ 281 196 189 242 96%→128% コロナ 1116 1003 736 521 73%→70% 伝染性紅斑 191 175 158 148 90%→94% 溶連菌感染症 202 190 163 216 86%→133% 感染性胃腸炎 354 377 353 374 94%→106% RSV感染症 220 222 205 214 92%→104%
当院における感染状況: ① 伝染性紅斑:まだ多く、各保育園・幼稚園・小学校で感染者がみられる。 ② 溶連菌感染症: ③ 感染性胃腸炎:もう暑い夏なのだが、冬場の感染症であるウイルス性胃腸炎が多い。点滴が必要な児も見られ要注意!嘔吐した場合、吐物以外にも、空気中にもウイルスが浮遊していて感染源になる。報道であるように、ノロウイルスはアルコール消毒の効果も十分ではない。しっかり流水による手洗いが大切!下痢便の中にもウイルスがいるので、おむつ交換後にも手洗いをいましょう。さらに、暑くなるにつれ、カンピロバクターを中心とした細菌性腸炎(食中毒)も増えてきた。特に、鶏肉を食べる際には十分に火をとうしたほうが良いと思う。
④RSV感染症: ⑤インフルエンザ:当院ではまだ感染者はみられていない。発熱が持続していれば、インフルエンザ+コロナ同時検査を増やすことにします。