福岡県、小郡医師会の報告では、インフルエンザの感染者数は下の表で明らかなように減少してきている。それ以外の感染症(コロナ・溶連菌・RS感染症・hMPV:ヒトメタニューモウイルス)は増加~横ばい傾向にある。しかし、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が急増しています。3月25日島田病院でノロウイルス感染症の講習会がありました。一番効果的なのは、ハイター・ブリーチから作る希釈した次亜塩素酸消毒液のようです。しかし、次亜塩素酸は侵襲性が高く皮膚などの消毒には使えません。吐物や汚染物、床、便座などの家庭内の掃除・消毒に有効だそうです。また、流水・石鹸による手洗いが推奨されていますので、しっかり予防しましょう。
福岡県・小郡市の感染症の状況(4月3日発表分:3/24~3/30) 疾患名 4週前(報告数) 3週前 2週前 先週 先々週/先週の増減
インフルエンザ 385 394 306 294 78%→96% コロナ 738 680 512 368 75%→72% RS感染症 370 377 323 230 87%→71% hMPV感染症 295 287 199 151 69%→76% 溶連菌感染症 455 371 389 349 105%→90% 感染性胃腸炎 1604 1428 1315 1171 92%→89% マイコプラズマ 39 39 32 19 82%→59%
当院における感染状況: ① インフルエンザ感染 :5週前1人、4週前3人、3週前、2週前9人、先週1名と減少している。このまま減少する? ② コロナ感染:先先週は2人ほどの感染者が見られたが、先週は0人だった。減少傾向か?、 ③ RSウイルス感染症:先先週は7名。先週は5名だった。 ③ hMPV(ヒトメタニューモ)感染症:先々週7名、先週も2名の感染が見られた。今週は0名と少し減ってきたか? ④ 溶連菌感染症:年末レベルまで増加しています。減少することなく経過しており、要注意! ⑤ 感染性胃腸炎:今年になって、ノロウイルスを中心とした、乳幼児のウイルス性胃腸炎感染者が増加している。それに伴い、家庭内感染も増えている。嘔吐した場合、吐物以外にも、空気中にもウイルスが浮遊していて感染源になる。報道であるように、ノロウイルスはアルコール消毒の効果も十分ではない。しっかり流水による手洗いが大切!下痢便の中にもウイルスがいるので、おむつ交換後にも手洗いをいましょう。 ⑥ マイコプラズマ感染:少し減少傾向のようだが、先週は1人、今週は今のところ0人。