A: オミクロン株で子どもの熱性けいれんが増加し、発熱などの症状が増加している? イギリスの研究で「感染時の症状が軽症でも、脳が萎縮する可能性がある」ことが明らかになりました。(オミクロン株が流行する前の話ですが、前頭葉の下部と側頭葉の一部が萎縮するそうです。コロナウイルスが感染する時ウイルスが結合するACE2受容体が脳の扁桃体に多く存在するために、扁桃体の障害により記憶障害、認知障害が出るのではないかと言われています。)また、咽頭炎が強いため、咽頭の近くを走行する自律神経に影響が出て、自律神経症状の後遺症が出やすいのではと言われています。
オミクロン株の流行に伴い、小児の熱性けいれんや発熱症状も増加しています。 熱性けいれん 発熱 咽頭痛 悪心・嘔吐 ① 1~4歳 5~11歳 5~11歳 デルタ株 3% 0% 48.7% 13% 6.1% オミクロン株 9.4% 3.5% 81.3% 24.2% 14.5% 以上の結果を見ると、今まではコロナワクチンを積極的に接種する事を強く推奨していませんでしたが、接種した方がいいのかもと思います。少なくとも、この事実をお知らせし、御両親にコロナワクチンの接種について考えてほしいと思っています。また、熱性けいれんを起こしやすい1~4歳の児はコロナワクチン接種がまだできないので、感染機会をを減らすためにも、5~11歳の児へのワクチン接種が大切なのかもしれません。
B: オミクロン株(BA.1 BA.2)について BA.2はBA.1より世代時間(感染後に他の人に移るまでの日数)が15%短い BA.1:2.1日 BA.2:約1.8日 BA.2はBA.1より実効再生産数(一人から何人に感染を広げるか?)が26%高い BA.2はBA.1より感染力が18%高い 発症間隔 デルタ株:4.09日 BA.1: 3.72日 BA.2: 3.27日
ワクチン効果(発症予防効果) BA.1 BA.2 2回目から25W以上 9% 13% 3回目から2週間後 63% 70% 3回ワクチン接種することにより十分な予防効果が得られる。