福岡県小郡市横隈の小児科

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コロナワクチンに関する最近の報告

A: 5~11歳のコロナワクチンに関するファイザー社からの報告(効果・副反応)                                          Ⅰ:接種量と2回目接種後1か月時の中和抗体価量:接種量は12歳以上の接種量(30μg)の1/3量の10μgを3週間開けて2回接種                                                 接種年齢  (接種量)  中和抗体価                                   5~6歳   (10μg)   1164.1                                    7~8歳   (10μg)   1236.1                                    9~11歳   (10μg)   1191.5                                   16~25歳  (30μg)   1146.5                                      成人の1/3量接種であるが1月後の獲得中和抗体価量は同等であった。

Ⅱ:局所的副反応(%)                                                    接種回数          1回目                 2回目                                接種年齢    発赤   腫脹   接種部痛       発赤    腫脹   接種部痛                 5~6歳     16.6   8.4    64.9      20.1    14.1    63.2             7~8歳     12.6   10.6    76.3      19.3     14.0    71.5             9~11歳     15.0   11.4    77.4      17.3     16.7    74.5

Ⅲ:全身的副反応(%)                                              接種回数          1回目                2回目                  接種年齢    発熱   倦怠感    頭痛     発熱    倦怠感   頭痛             5~6歳     3.8    28.5    14.4     8.6     35.9    19.5             7~8歳     2.1    31.5    20.9     6.0     37.4    26.0             9~11歳     2.1    37.6    27.5     5.7     42.5    33.7             5~11歳の小児では16~25歳と比較して接種後の全身的副反応の出現頻度は少なかった  

B: ワクチンの副反応としての心筋炎に関する報告                             Ⅰ:心筋炎発生頻度(100万人当たり)                                  性別              男性            女性                    接種回数       1回     2回     1回        2回                 5~11歳       0.0     4.3    Not Calculated     2.0                  12~15歳      4.8     45.7      1.0        3.8                  16~17歳      6.1     70.2      0.0        7.6                  5~11歳のコロナワクチン接種後の心筋炎の頻度は12歳以上と比べて明らかに低いものでした。ワクチン接種後の心筋炎の発生頻度は極めて低く、軽症であり、短期間で軽快しています。コロナ感染後に心筋炎を起こす頻度は100万人当たり834人とワクチン接種後より極めて高く、重症であることから日本循環器学会はワクチンの接種を推奨しています。CDCの報告でも870万回の接種で心筋炎・心膜炎を思わせる例は15例(1.7/100万回)とワクチン接種に伴う心筋炎の頻度はコロナ感染に伴う心筋炎の頻度に比べ、極めて少くない。

Ⅱ:12歳以上のワクチン接種後の心筋炎の発生頻度(12歳以上の約2億例の検討)                ①年齢中央値:21歳 ②男性に多い(82%) ③2回目に多い ④症状発現までの期間:2日間          CDC報告  7日以内の報告                                           ワクチンの種類         BNT16262(ファイザー)    mRNA1273(モデルナ)         ① 12~15歳          70.7/100万回                              ② 16~17歳         105.9/100万回                              ③ 18~24歳          52.7/100万回          56.3/100万回               日本での報告                                               ④ 10歳代           3.7/100万回           28.8/100万回               ⑤ 20歳代           9.6/100万回          25.7/100万回               一般的心筋炎の発症率(一般的ウイルス感染での発症率):80~100/100万人                                 新型コロナ感染者の心筋炎の発症率:日本(15~39歳 男性)834/100万回の感染、               海外(12~17歳 男性)450/100万回の感染                                 ワクチン接種後2~7日間は①胸痛 ②動悸 ③強い倦怠感 ④息切れ の症状に注意を要する。症状があれば医療機関(循環器専門)の受診が勧められる。